未来の学び 〜これからの時代を生き残るための学習・思考〜

これからの時代を生き残るための学習法、考え方ついて書いています

教育で一番大切なことは何か

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台風が過ぎた月曜日。 少し時間があったのでアマゾンで一本の映画を見ました。

マイケル・ムーア世界侵略のススメ」



たまたま教育について調べている時に見つけたのですが、子供たちの教育にも携わるものとして、色々と考えるところがありましたので、この映画の中のフィンランド教育についてを思ったところを書いていきます。


学力世界トップレベルと言われる国フィンランドの教育

この映画によると、昔のフィンランドの学力はアメリカとあまり変わらなかったそうです。 それがあることをしたら、学力で世界一位なったとのこと。
そのあることが宿題を廃止したことです。


「宿題という概念自体が時代遅れ」

宿題を廃止したことで、放課後にもっといろんなことができるようになり、子供らしく過ごせると言います。 そして、週の授業時間が20時間ほど。これは日本とは大きな差がありますよね。

私も小、中生の子供がいますが、毎日大量の宿題を持って帰ってきます。 学校で長時間勉強して、さらに家でも宿題をしなければなりません。

部活動の時間なども入れると、1日のうちのほとんどの時間が勉強の時間です。 さらに学習塾などに行くようになると、寝る時間と食事時間以外は学校漬けになります。
そこまでの時間勉強して何が手に入るのでしょうか?

統一テストをやめるべき

皆が声を揃えていうのが統一テストをやめるべきということです。中でも印象的なのが

「テストで点をとる訓練は教育ではない」

という言葉。テストで良い点をとることがあたりまえになっている日本では、こういう言葉は出てこないのではないでしょうか。

行政などは学力テストのランキングを気にしており、下がるとあげるためにはどうすればいいかと言った議論がよくされています。

教育を評価する基準がテストの点数でしかなく、テスト対策のために費やされている状況では仕方がないことなのかもしれません。

テストの点のためでないなら、教育とはなんのためにするのでしょう。


幸せに生きる方法を教える

フィンランドは学力も高いですが幸福度も高いです。
日本は学力は高いですが幸福度は低いです。
これはどうしてでしょうか?

日本はでは幸せに生きるためにはどうすればいいかは教えてくれません。
幸福に生きるためにどんなことを教えればいいかということを考えた結果今の教育になってきたのでしょう。

問題意識を持って自分で考えられるようになることが大事

私の塾や教室では、問題意識を持ちそして自分で考えることをの大切さを教えています。
それは子供だけでなく大人にも言えることです。

来年から教育が変わろうとしています。
小学校では英語やプログラミングが授業の中で取り入られます。
教育現場は新しいことが始まるので大変なようですが、基本的には上からの指示で動くそうです。
すでに取り組んでいるところと、まだできていないところの差がついてきました。
なぜ差がつくのでしょうか?そこに問題があるなら自分で考えることが大切なのではないでしょうか。


一番近い学校に行くのが一番

学校に評価がないならどの学校に行かせればいいのでしょう。
答えは一番近い学校に行くのが一番だと言います。
それはどの学校に行っても同じ教育をしているから。

これが本当ならば、とてもいい環境ですよね。
本来公的な教育は地域や学校によって差がつくことはよくありません。

日本は効率の小中学校でさえ、地域によって差がついてきています。
これからは、小中学校も選ぶ時代になるかもしれません。


教育は変えられる

私は、これからの教育は本当に変わっていかないといけないと思い活動しています。
日本の教育制度は素晴らしく、誰にでも平等に教育を受けられる権利があります。
学力も高いです。

でも、幸福度が低く、課題も山積みです。
今、教育を受けている子供達が大人になった時に今と同じような社会ではないでしょう。
テクノロジーの進歩で、社会の構造自体がガラッと変わっていると思います。

大人も子供も問題意識を持って自分で考え行動していくしかありません。

ここではフィンランドの教育を取り上げてみましたが、この映画で言われていることが全てに当てはまるとは思っていませんし、フィンランドにも様々な問題はあるでしょう。
人口も550万人と日本と比べて少なく、失業率も高いです。
フィンランドのやり方を真似れば全てうまくいくとも思っていません。
ただ自分たちで考え自分たちのやり方で変えていけるはずです。

千代田区麹町中学校では宿題を廃止したそうです。

千代田区立麹町中学校

公立の学校でありながら、教育を変えようとして改革をに取り組んでいるそうです。

公立であっても、変えていけるということです。

本当に子供が幸せに生きれることを教えられる、教育や社会にしていきたいです。



klimkinによるPixabayからの画像